クレプトマニア(窃盗症)とは?

クレプトマニア(窃盗症)とは?

クレプトマニアの方の権利を保護するとともに、心理的快復を弁護士の立場から援助します。

窃盗罪には、常習累犯窃盗というものがあり、繰り返して窃盗をすると特に重たく処罰される規定もあります。非合理で病的な万引きの繰り返しは、クレプトマニアと呼ばれています。クレプトマニアは、何らかの心理的な理由により行われる一種の自傷行為と考えられます。クレプトマニアは、経済的合理性がなく、窃盗罪の処罰根拠である利欲犯的側面を持たないという特徴があります。

クレプトマニアとの接し方

クレプトマニアは自傷行為といえるので、必要のないもの、自己に関心がないもの、関心があっても限られたものだけが対象になります。
多くのクレプトマニアは、その商品を犯行時にも買うだけのお金を持っているということが多いのです。そして、経済的には犯罪に走る必要がないのに盗んでしまうのです。そして窃取した物はあまり使わないともいわれています。クレプトマニアは、女性を中心にクレプトマニア症状に悩んでおられる方がいるようです。同時に、何らかの依存症や接食障害患者がいます。クレプトマニアの場合、自傷行為の習癖を持っているケースもあります。
その背後には、境界性パーソナリティ障害などがあるとされるケースもあります。クレプトマニアは、単にスリルを味わうためのものと矮小化するのは危険です。というのもこうした自傷行為は、自殺の予兆と考えられているからです。更生には、家族の理解と協力が必要不可欠です(もっとも、すべての犯罪でそうかもしれませんが)。