弁護士コラム

最近、英米法に触れる機会が増えて・・・。

みなさん、もうすっかり秋の気分ですね。   さて、私は弁護士に登録してから10年ほど経過しましたが、日本法というよりかは、英米法を調べたり読んだりする機会が増えています。   ・渉外事件のため、ノルウ […続きを読む

刑事訴訟法

那覇簡易裁判所,審査なしで令状発布の杜撰さに驚く。

最近,耳を疑うような出来事に驚くばかりである。   パリでのデモ行進について,日曜日のTBSのお昼のニュースでは,「民主主義国家でデモが起こることはあり得ない」などと報道していたが,それは共産主義の間違いではな […続きを読む

刑事訴訟法

風俗営業適正化法違反被疑事件で準抗告で勾留要件が否定された事案

名古屋地裁平成21年6月24日決定   1 本件勾留に係る被疑事実の要旨は、名古屋市内に所在する店舗型性風俗特殊営業店の店長である被疑者が、同店経営者と共謀の上、同店の営業に関し、あらかじめ愛知県公安委員会に所 […続きを読む

刑事訴訟法

朝日報道ー名古屋地検、否認の交通事犯の求刑を重たくする違和感

1月8日付の朝日新聞は、「検察の求刑、重さに地域差」という見出しを掲げ、名古屋は飲酒、無免許、速度超過で捜査段階での否認をしている場合、求刑を重たくするという内容の記事を掲載した。たしかに、名古屋は、交通死亡事故は日本で […続きを読む

刑事訴訟法

是枝監督の「三度目の殺人」と刑事弁護人の福山さんを観て。

是枝裕和監督の「三度目の殺人」をみた。豪華キャストによる心理サスペンスという触れ込みのようだが、内容は、弁護士の仕事のリアルが入っているだけかな、と思いました。 三隅が正確には「3人目」の殺人の再犯をするストーリー。私の […続きを読む

刑事訴訟法

犯人識別証言の信用性判断

第24編 刑事事実認定の基本問題 第1 犯人識別供述の信用性と裁判員裁判におけるその審理 1 問題の所在 ① 犯人性の認定は,有罪・無罪に直結するので間違いは許されない ② しばしば「危険な証拠」が絡む * 危険な証拠と […続きを読む

刑事訴訟法

違法収集証拠排除法則

第26編 違法収集証拠の排除 第1 問題の所在 1 違法に収集された非供述証拠の証拠能力 (1) 自白の場合との差異 ① 条文の存否 供述の側面では自白法則(319条)があるが,物的証拠には条文がない ② 証拠価値の変化 […続きを読む

刑事訴訟法

伝聞法則―最伝聞

第7 再伝聞 1 定義 再伝聞とは,二重の伝聞であることをいう 2 問題の所在 Aが「被告人であるX,Yと共にB宅を放火する計画でしたが,私は他に用事があったために犯行には参加しませんでした。翌日,Xと会ったのですが,X […続きを読む

刑事訴訟法

伝聞法則

第24編 伝聞証拠の意義(寺崎315,白取365) 第1 伝聞法則 1 意義 伝聞証拠とは,公判廷外でなされた供述(原供述)を内容とする書面・証言で,原供述の内容たる事実を証明するものをいう。伝聞法則とは,固有の誤謬が介 […続きを読む

刑事訴訟法

自白

第23編 自白 第1 自白の意義 1 自白の意義 自白とは,自己の犯罪事実の主要な部分について,全部又は一部を認める供述をいう * 構成要件該当事実は認めるが,違法性阻却事由を主張する場合も含まれる 2 類似概念 (1) […続きを読む

刑事訴訟法